髪の毛 すきすぎ! いつ元に戻る?
「髪の毛を梳かれすぎた!」いつもとにもどりますか?
そんな質問を良く受けます。
2000年代に入ると、レザーカット(カミソリ)、セニング(すきバサミ)を
取り入れたカットが大流行しました。これは欧米人の髪型を意識し、
研究して来た日本の美容師のすばらしいアイディアです。
それまでは、髪の長さを切ってそこでカットは終了していました。
80年代美容師の道具入れの中には、レザーもセニングも入っていませんでした。
キレイにそろった髪を梳くのはタブーと思われていたのです。
その後ヘアスタイルの流行は変わり、、”毛量調節”は必須。
なくてはならないものになって行ったのです。
このような時代背景から、20~30代の美容師には”髪を梳くこと”に
抵抗がない人が多いのです。現代のカットは”毛量調節”なしでは完成しません。
必須技術なのですが、お客さまの状態を見ながら対応したいものです。
髪の毛 すきすぎ! いつ元に戻る?
かわいそうなほど、梳かれている学生さんや加齢による脱毛が
始まっている60代のお客さまにも、同じように”すきすぎ”の状態が
見られる時があります。
髪を梳くというのは、短い髪を作るという事と同じです。
根元からすかれ、長い髪の毛との差が5センチあるとすれば
単純に5カ月は、辛抱が必要という事になります。
髪をすくのは、悪い事ではない!
たまに、「髪は一切梳かないで。」とおっしゃるお客さまもいます。
毛先の風合いを出したい時、毛量を減らしたい時、立ち上がりをつけたい時
などは困ってしまいます。これをダメと言われると希望のスタイルが出来ません。
これは主にショートスタイルの場合ですが、ボリュームを出し
WAXの乗りも良く、とてもスタイリングが楽になります。
求めるスタイルに合わせて、美容師と十分に相談してほしいと思います。